6月例会「明日を語ろう討論会」を開催しました
2025年6月19日、(一社)甲府青年会議所(以下、甲府青年会議所)の内部向け例会として「明日を語ろう討論会」を開催いたしました。本例会は、現行の総合計画2021をもとに、理事長有資格者が登壇し、「地域創生」「会員育成」「組織発展」などをテーマに、未来の青年会議所像を熱く語り合う場として実施されました。
「地域創生ビジョン」では、地域の中心として行政・民間・住民をつなぐ存在であるべきという視点から、山の都の魅力をどう高めるかが議論されました。
山の都未来創造室 室長の樋口千岳君は「山梨の“ちょうど良い田舎”の心地よさは、実は外から来た人に教えられた魅力だった」と語り、地域の価値は住んでいる自分たちだけでなく、外の目線によって気づかされることもあると話しました。また、個人的に行政や交通政策にも関心があると述べ、そうした社会インフラへの理解をもとに、JCとしてどのように地域と関わるべきかを考えていきたいという姿勢を見せました。

バリューアップ会議議長の矢竹みゆき君は、「無理なく楽しく、でも厳しさも大切に」という姿勢を大切にしつつ、会員がそれぞれの立場や状況に応じて参加できる“多様な関わり方”の重要性を語りました。関わることで自然と責任感が生まれ、やがて自分の役割として行動につながる――そんな好循環を組織に根づかせたいという思いが込められた提案でした。
副理事長の名執太貴君は「地域資源とは“人”である」とし、社会的な孤立を抱える人も含めた全ての人を巻き込む包摂的な地域づくりの重要性を訴えました。
「会員育成」では、マナーや常識といった“人としての土台”を組織で学べることの意義を名執君が述べ、「企業では教わらないことをJCが担える」と強調。

「組織発展」では、副理事長の廣瀬明彦君が「入会の機会は最高の贈り物。アカデミー会員は宝物」と語り、JC活動における“出会い”や“つながり”の価値を再認識させてくれました。特に、入会間もない会員の感性や視点が組織に新たな風を吹き込むことへの期待を込め、「彼らこそ未来をつくる存在」と位置づけました。さらに、組織の進化にはAIなどの新技術を取り入れる柔軟性と、情報を共有・公開していくオープンな姿勢が不可欠だとし、現実を直視しながらも一歩先を見据えた挑戦的な視点を示しました。

例会の終盤には、事前アンケートをもとに行われた「JCドラフト2025」の結果発表が行われ、今後のリーダーとして期待される3名が発表されました。
第1位は例会・理事会ともに積極的に出席し信頼を集める丸山祐司君
第2位には2年連続入賞の中込雄紀君
第3位には真摯な姿勢と行動力で注目された河野圭祐君が選ばれました。
いずれも、次代を担うにふさわしい気概と誠実さが光るメンバーです。

登壇者たちが最後に語った「理事長になったら実現したいこと」では、JCを“遊び場”や“生活の一部”と表現する声も聞かれ、立場を越えて青年会議所に真剣に向き合う姿勢が印象的でした。雰囲気や空気感といった“見えない価値”を育むことの大切さも共通して語られ、組織の未来を構想するだけでなく、“ありたい姿”への共感と期待が会場全体に広がりました。
今回の例会は、参加した会員にとって、自らの立場や役割を見つめ直すとともに、青年会議所の進化を実感する時間となりました。地域社会に対する責任を改めて胸に刻み、甲府青年会議所はこれからも一歩一歩、未来に向けて歩みを進めてまいります。
君が変わる、
まちが変わる
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