一般社団法人甲府青年会議所
第73代理事長
東原 広幸
You More No Limit !
青年よ、心に火を灯し、自らの未来を誓おう。
青年よ、秘めたる決意を胸に、心躍らせよう。
青年よ、人生という舞台の主役は君自身。縦横無尽に駆け巡ろう。
青年よ、限界は自らが作る壁であり、夢への扉を閉ざす鍵。
青年よ、自らの可能性に限りはない、未来に向かって夢を描こう。
青年よ、一歩踏み出そう「YouMoreNoLimit!!」
【YouMore】
青年とは何か、会議所とは何か。言葉の表面だけを捉えてしまうことで青年会議所の本質を見抜けなくなっていないでしょうか。自分は何のために青年会議所の門を叩いたのか。入会理由は様々であるが、青年経済人が集う団体にせっかく入会したのであれば志高く様々な活動に取り組んでほしいと考えています。
青年会議所の真価とは以下の4つの要素によって構成されていると推察されます。リーダーシップの発揮と発展。社会貢献の実現。国際交流とグローバルな視野の習得。ビジネスや社会的ネットワークの拡充。これらの要素を体感し、実行することで青年会議所の本質を知ることができるのです。
・リーダーシップの発揮と発展
青年会議所は社会貢献を通じて、若いリーダーを育成する学びの場です。様々なプロジェクトの様々な事業を立案、計画、実行することで、チームビルディングやリーダーシップを培います。チャンスとは自ら掴み取るものです。機会を逃さずに自己研鑽に励むことが必要です。
・社会貢献の実現
社会的な課題やニーズを特定し、問題解決に向けて具体案を提示し行動に移していきます。山の都においても、人口減少や高齢化問題、地域間の経済格差や地域資源の偏在など、まだまだ問題が山積みです。いち早く情報を取り入れ、社会問題解決に向けて行動を起こしていくことが重要です。
・国際交流とグローバルな視野の習得
青年会議所は国際的な組織であり、世界中に会員がいます。異文化交流する機会や国際交流する機会は世界会議やASPACなどで体験することができます。会員の積極的な国際交流を促し、組織としてグローバルな視野を広げる機会を提供し続けていく必要があります。
・ビジネスや社会的ネットワークの拡充
青年会議所は所属することによって、様々な地域の様々な業界のリーダーと繋がる機会が格段に向上する組織です。日本国中のみならず、世界中のメンバーに広がる繋がりが生まれることで、自身の仕事やキャリアに大きなステップアップをもたらすのです。
我々は地域の先導者であり続けなければなりません。まちを想い、まちのために行動を起こす。まちを今よりも良くしたいという気持ちに限界なんてありません。そのために行動する我々の活動に限界なんてありません。青年経済人として、様々な経験を自ら掴みに行きましょう。悩んだっていい、多くの人と関わる中で互いに切磋琢磨しましょう。そして多様な関係を築いていきましょう。一度きりの人生、そしてJCでの限りある時間、勇気を出して前に進もう。君はもっとできるのだから。
【Humor】
ユーモアを交えた笑いや体験は、ストレスを緩和し、周囲に心地よさをもたらします。心の解れた軽やかな視点が、柔軟な発想を生み、より良い事業計画につながると考えます。また、ユーモアあるコミュニケーションは、人間関係を円滑にします。会議による合意形成と団結が欠かせない私たちにとって、ユーモアは日々進化する情報機器や人工知能より大切です。
そして、ユーモアを発するための努力は、素晴らしい想像力をもたらします。それで培った発想と想像力は、ウェルビーイングに代表される、持続可能な社会に求められる真の豊かさをもたらすことでしょう。楽しさや未来への希望を伝える手段は1種類ではありません。ユーモアあふれる発想で、地域に、子どもたちに、そして会員に笑顔を生み出していきましょう。
【山の都彩広委員会】
我々の住み暮らす山の都は、都心からのアクセスの良さに加えて、日本一日照時間が長いことでも知られるように、温暖な気候も相まって多くの観光者が訪れています。山の都の誇る資源は地域の財産であり、青年会議所にとっても守り続けていかなければならないという責任感を胸に、今後さらに地域資源を活かしたまちづくりをしていかなければなりません。そのためには従来のまちづくりの枠組みにとらわれず、ユーモア溢れた発想で地域創生に取り組むことが大切です。様々なアイデアや視点にユーモアを加えることで、新しいアプローチや創造的な解決策が見出され、やがて地域社会にとってポジティブな影響をもたらしていくのです。
甲府青年会議所では、これまでスポーツによる地域活性化やまちづくりに取り組んでおり、地域を代表するスポーツチームの支援や関係する諸団体や地域住民とのつながりを通じて、地域に夢溢れる未来を共有するなど、まちづくりや青少年の育成を行ってきました。スポーツは社会的なコミュニティの形成や、成長を遂げるために必要な向上心の礎を築いていくのに重要な役割を果たし、山の都が今後さらに成長していくために必要な要素であると考えています。
また、スポーツには見る者を感動させる力があります。山梨学院高等学校の甲子園春選抜大会での山梨県勢初優勝や、ヴァンフォーレ甲府の天皇杯優勝は、普段同じ地域に存在している程度にしかつながりのない人にとっても興奮と熱狂を呼び、地域への帰属意識がこの上なく高まることになったのは深く理解されています。そして、そんなまちづくりの第一歩は、「自身の言葉で想いを伝えることができる」身近な地域住民からの賛同です。私たちの「まちづくり運動」の最大の理解者、行動者である現役会員、そしてシニアクラブ会員の皆さまの共感なくしては、まだ見ぬ方々へまちづくりの輪を広げることなど難しいでしょう。
今後は、ウィズコロナ、ポストコロナの両面から、将来も見据えたさらなるコンテンツ開発の促進等が課題であると考えています。山の都という自然豊かな環境を生かしたスポーツコンテンツでは、アウトドアスポーツをはじめとする地域の特色を生かしたスポーツ・まちづくりの創出が望まれます。世代を超えて親しまれるスポーツを起点として、身近なところから積み重ねた応援を核とした山の都を彩る共感の輪が同心円上に広がりゆくことで地域に大きなうねりを生み、自らの住むまちへの誇りと自信につなげてまいります。
<このまちの彩(魅力)を広げよう!山の都を最高なまちにしよう!夢ある未来に向かって、さぁ、行こう‼>
【グリーンネクスト委員会】
青少年の描く未来への希望や高みを目指す挑戦の心は、時として大人の我々では想像も為しえないほどの大きな可能性に満ちています。これからも山の都が持続的な成長を遂げていくためには、そんな青少年がこの地域に誇りを持ち、夢ある未来へ羽ばたいていくことのできる育成環境の整備が必要であると考えます。そして、青少年が地域を誇らしく感じる愛郷心は、自身にとってかけがえのない体験、成長や友情の記憶と、山の都の風土が強くつながることによってもたらされるものと確信しています。
一方で昨今、青少年の育成環境において非対面な状況が増えたことにより、集団生活で培われるコミュニケーション能力や競争心、忍耐力の低下が問題となっています。そのような中、私たち青年会議所は、画一的な集団レクリエーションの提供ではなく、コロナ禍を脱した今こそ、従来の概念にとらわれずに自由な発想で青少年が学ぶ教育環境を提供することが重要ではないでしょうか。ユーモアを取り入れた育成は青少年の創造性や思考力を刺激し、ポジティブな態度や自己肯定感を育む助けとなります。
そんな力を育んでいく方法の一つにスポーツが活用できるのではないかと考えています。スポーツは他者と協働していく中で協調性や社交性を与えてくれるとともに、忍耐強く挑戦する心と、勝ちたいという意思を強靭にする競争力が育まれます。同じ目標や高みを目指す青少年同士が、互いに刺激を受け、助け合いつつも努力・競争する機会を得ることができれば、青少年の持つ能力が最大限発揮できると考えています。
山の都が誇る自然豊かな環境の中で、青少年の持つ才能を最大限に引き出すことで、愛郷心と可能性に溢れた青少年を育成してまいります。
<青少年が描く夢は無限大。ユーモアな発想で夢の可能性を広げ、山の都から飛び立つ夢の卵をふ化させよう。>
【会員拡大委員会】
最盛期には300名を優に超える会員数を誇っていた甲府青年会議所は、現在会員数が100名を下回り、近年入会している会員にとってはそれが当たり前の状況として捉えられつつあります。全国的に出生率が減少傾向にあり、「そもそも若者がいない」という意見もあります。しかし、会員数が減少し続けている状況を看過するわけにはいきません。このまま甲府青年会議所の会員数が減少し続けて誰が困るのでしょう。山の都を先導するリーダーの輩出は甲府青年会議所が果たす社会的責任であります。将来的に山の都が衰退していかないためにも、青年会議所の持続と繁栄は地域にとって至上命題であると私は位置付けています。
会員拡大活動を行うにあたり、シニア会員からの紹介や人脈を活かした会員拡大活動は継続すべきであり、それらに加えて、視野を広げることで潜在的な拡大候補者を獲得することが必要です。近年、テレワークで仕事をする人の中には、仕事を続けながら自然豊かで美しい景色のある地方へ移住する人が増えてきています。地方移住や働き方改革で地方に若者が戻りつつある現状を好機ととらえ、まちづくりに積極的な青年や企業経営者に積極的なアプローチをしていかなければなりません。ユーモア溢れる着想によってもたらされる出会いの機会の創出は、青年会議所という組織であるから実現可能な項目です。青年会議所のスケールメリットを活かし、団体のことを知る機会を多角的に用意することで、多くの候補者と出会う可能性を高めます。いつの時代も地域を先導し、明るい未来を提供し続けてきたのは我々若者です。ユーモアなアイデアと折れない行動力によって、5年後、10年後を見据えた会員拡大活動を進めます。
<青年会議所の未来は地域の未来。多くの志ある同士を発掘し地域を牽引しよう。>
【広報戦略委員会】
青年会議所においてSNSを上手に活用することは必須であります。対象が違えば、心に刺さる文章もコンテンツも違うことは明白です。ただ使うのではなく各数字を分析し、分析結果を鑑みた広告戦略を打ち出すべきです。広報によって組織の印象が変わることを理解し、青年会議所のブランドイメージを定着させていかなければなりません。広報発信対象者に向けて、青年会議所活動がより長く好意的に記憶されるには、ユーモア溢れた内容で発信することが有効であると考えています。他団体や企業との差別化を図り、組織の個性を存分に活かした広報活動を推し進めることによって、地域住民の心に寄り添った団体として認知されていくのです。 私たちの発信力と説得力の強化に向けて、まずは日本全体で700弱ある青年会議所の中でも最も広報力に長けた青年会議所を目指します。まだ見ぬ方々へまちづくりの輪を広げるには、私たちの理解者でもある各地青年会議所の共感が不可欠です。また、各地青年会議所と競い合える環境を提供し、私たち自身を鼓舞することで山の都をより良くしたいという思いを高めます。
そして甲府青年会議所には継続して行われてきた素晴らしい事業が数多くあります。このレガシーと青年会議所のWEBネットワークを活用し、より多くの潜在的支援者に情報を提供し、山の都を彩る共感の輪が同心円上に広がりゆくようなユーモア溢れる広報戦略活動を展開します。
<広報は団体のイメージを左右する重要な発着口。青年会議所というブランドイメージを背負って、夢ある未来を発信して世界に飛び立とう。>
【総務委員会】
新型コロナウイルス感染症の影響により青年会議所の会議システムは大きく変化してきました。スマート会議の導入や、会議時間の短縮を図った会議体制を構築し続けてる今、さらに進化の途中にあるといえます。我々は青年「会議所」に所属する会員であります。会議を充実した内容で行うとともに、ストレスなく会議運営していくためには総務機関の事前準備と、かゆいところに行き届いた繊細な運営が必須です。また、70年以上続く団体において、「今までと同じで良い」という感覚は捨て去るべきです。社会は常に変化し成長を遂げています。先進的で簡易化かつ効率化できるシステムの導入や、無駄だと思われる慣習は大胆に刷新していくことが望まれます。柔軟な発想転換とユーモア溢れる総務運営は組織に属する会員の士気を高め、ポジティブな雰囲気を醸成するうえで必要不可欠です。そのうえで、組織全体を支える基盤として毅然としたルールの順守を徹底します。
<総務は組織全体の要。厳正したルールと会員が活動しやすい環境を構築しよう。>
【総合計画検証会議】
2021年度に総合計画が改訂され、3年目を迎える本年。目指すべき2026年の山の都の理想に向かって会員全体が足並みを揃え、同じ方向を目指さなければなりません。理事役員を筆頭として、総合計画の浸透を再度図りながら、計画、実行に移してまいります。我々青年会議所という団体は全ての実行の前に会議を経る必要があります。その過程の中で総合計画に基づいているのかを常に検証していかなければなりません。総合計画の指針によって組織の安定性や持続性、将来性までが左右されます。本年度は総合計画のビジョンに基づく戦略の遂行を推進し、組織内外に対して影響力を強めます。
【組織好循環会議】
多種多様な職種や思考、価値観を持った方とともに活動するのが青年会議所の醍醐味であり、異見に対して合意形成を図りながら共に活動していくことこそが自らの成長を促す絶好の機会であると考えています。そのような環境下において、会員同士が共通の目標を持ち、目標達成に向けて意識統一していくことが重要であります。委員会の垣根を越えて情報交換を行い、組織に所属する会員の「個」の力を「集」の力に変えて連携していくことで、社会を動かす「原動力」になるのです。組織の風通しを良くすることで、好循環な組織構築を図っていきます。
【諸事対策会議】 (一社)甲府青年会議所は72年の歴史の中で、多くの諸先輩方が行政・企業・住民と共に地域に根付いた活動を行ってきました。相互理解、相互関係が深まることで、今日に続く我々の運動を支えていただく基盤となったのです。甲府青年会議所の活動のさらなる発展と、運動展開を広く伝播させていくためにも、地域からの信頼に応え、より強固な関係性の構築と新たな関係を結んでいく必要があります。あらゆる諸事に対応することで、地域から求められる甲府青年会議所の存在を確立するための事業展開をします。
【出向・渉外支援特別委員会】
出向・渉外活動への参加は会内だけでは得られない経験や成長の機会に溢れています。人の数だけ考え方があり、価値観も違います。他者に触れるという体験は貴重であり、そして価値があります。出向・渉外活動で得られる個人成長の機会として、全国各地、世界中の会員とのネットワーク構築やグローバルな視野の獲得など多岐にわたります。特に2024年度は世界会議が台中で行われることもあり、姉妹JCでもある高雄青年会議所との積極的な交流の機会も想定されます。是非、渉外活動に参加するスケールメリットを自分の肌で体感していただきたいと考えています。 出向・渉外活動によって自身の成長できる値は経験値×会員数であり、得られる経験値はどんどん倍になって膨らんでいく可能性を秘めているのです。青年会議所のスケールメリットを活かし、出向者の支援と渉外活動への積極的な参加を促します。
【結びに】
自分ひとりの力で地域や組織を動かすのには限界があります。しかし、自分の限界点を決めつけて自らの可能性に蓋をして、経験則から活動範疇を決めつけていないでしょうか。青年会議所はそんな既成概念で固まった殻を破って自己成長させてくれる場所です。「君ならもっと組織をよくできる」「ユーモア溢れる発想でもっと地域をよくできる」限界なんてない。さぁ、無限の可能性を解放しよう。「YouMoreNoLimit!!」