一般社団法人甲府青年会議所では、2026年3月30日(月)にリニアネットワーク構築委員会の担当にて、リニアネットワーク構築事業(特別講演)を開催いたしました 。
本例会は、リニア中央新幹線の山梨県駅(仮称)建設および周辺のまちづくりを見据え、未来のまちの姿を会員一人ひとりが真剣に考える機会とすることを目的に実施いたしました 。
■講演:「僕たちはどう生きるか?」
講師には、南アルプス「fumotto」を運営する株式会社ヒカレヤマナシの代表取締役会長であり、株式会社アルプスの代表取締役でもある金丸滋氏をお招きしました 。金丸氏からは、リニア中央新幹線開通がもたらす「光と影」の両面について、非常に鋭い視点からご講演いただきました。
突きつけられた「現実」への危機感
講演の冒頭、リニアが開通すれば万事がうまくいくという「間違い」のシナリオが提示されました。
・楽観的な誤解:「品川まで約25分になれば便利になり、企業誘致が進み、人口が増加する」という他人事のような考え方でした。
・直視すべき現実:金丸氏は、何の魅力もない駅には誰も降りず、逆に山梨の若者や富が瞬時に大都市圏へ吸い上げられる「絶望の道」になるリスクを指摘されました。
「リニアが開通しただけで、何も変わらない」という言葉は、会員一人ひとりに強い危機感と、未来を「自分事」として捉える重要性を刻み込みました。

■リニア開通後の山梨の姿(理想) 講演後半には、金丸氏のメッセージを受け、「自分たちが次世代に最高の中の中を残すために何ができるか」を考えました。行政に依存するのではなく、「自分たちの街は自分たちで考え、自分たちが守る」という強い意志の必要性が共有されました。 「いかに尖れるか?」— 理想の姿への方程式 金丸氏は、リニア開通後の山梨の理想の姿を以下の方程式で示されました。 元々持つ山梨の強み × 大都市圏からの時短 × 今後整備する新たな強み = 無限大 ・元々持つ強み:富士山、人、果物、水、自然、水素、SU支援拠点など。 ・新たな強み:グルメ館、スタジアム、アニメ・マンガ館、公園、テーマパークなど、「いかに尖れるか」が鍵となります。
■今後に向けて
本事業を通じて浮き彫りになったのは、リニア中央新幹線開通を単なる「利便性の向上」と楽観視するのではなく、山梨の富や若者が流出するリスクに対する強い危機感を持つ必要性です 。
・「自分事」としての意識改革:「自分たちの街は自分たちで考え、自分たちが守る」という当事者意識を持ち続けます 。
・「尖った」強みの創出:富士山や水といった「元々持つ山梨の強み」に、「今後整備する新たな強み」を掛け合わせ、他地域に負けない魅力を追求します 。
・次世代への責任:自分の子供たちに残す未来のために、仲間と真剣に語り合い、自らが「ファーストペンギン」として一歩踏み出す活動を推進します 。
今回いただいた多くの学びを、日々の活動の中に落とし込み、山梨の確かな未来のために一歩ずつ歩みを進めてまいります。
■開催概要
・事業名:リニアネットワーク構築事業(特別講演)
・担当委員会:リニアネットワーク構築委員会
・開催日時:2026年3月30日(月) 19:30〜21:00
・会場:山梨県立大学 飯田キャンパス B館101(山梨県甲府市飯田5丁目11-1)
・講師:株式会社ヒカレヤマナシ 代表取締役会長 金丸 滋 氏

