一般社団法人甲府青年会議所では、2026年5月9日(土)に長野県飯田市の飯田商工会館にて『第01回(飯田編)リニア駅が“まちの価値”を決める― 先行地域に学ぶ1DAYまちづくり実践研修 ―』を開催いたしました。
今後、リニア中央新幹線(以下「リニア」という)の山梨県駅(仮称)の建設および周辺のまちづくりが見込まれる中、同じくリニアに係る検討・開発を行っている長野県飯田市内を訪問し、一般社団法人飯田青年会議所の会員および先輩の講演会および長野県駅(仮称)の見学会を実施いたしました。
講演:「南信州新交通システムを検討する意見書について」

講師には、2020年度一般社団法人飯田青年会議所New Traffic System委員会 委員長の早川大地氏をお招きしました。早川氏からはリニアだけでなくMaaS(Mobility as a service)に関して、これからの南信州における交通システムに関してお話いただきました。
交通を要にした取り組みとしては「新交通システムによる南信州まちづくり検討委員会」を設置し、観光型MaaSの実証実験を行ったり、南信州を新交通システムの実証実験の基地化構想として意見書を提出したことなどをご講演いただきました。
ただリニア駅ができるだけでは、まちがよくなるわけでなく、リニア駅が出来た時にどういう人の流れを作れるのか、ストロー効果を抑制できるのか、そのためにはどのような要素が必要であるのかをご自身の経歴を交えながらお話いただいたことは大きな学びを得る機会となりました。
山梨ではリニア駅以外に、環状道路や中部横断道、富士トラム構想などさまざまな交通が整備されてきています。甲府駅と山梨県駅(仮称)の行き来をよりよくするためにはどうすればいいか、駅に降り立ってくれた人の交通の便は何がいいのか、どういうところに行ってもらいたいのかなど、他の地域の事例を学ぶことで、新しい視点を取り入れ、よりよいまちづくりができるように精進していきます。
講演:「リニア開業を見据えたまちづくり講演会について」

午後からは、一般社団法人飯田青年会議所 結いまち委員会 委員長の原尚史氏よりご講演いただきました。長野県駅(仮称)が建設される飯田市において、リニアの整備効果を地域振興に活かすビジョン案を共有いただきました。甲府市と同様に中間駅として建設される駅周辺をどのように整備していくべきなのかを生活の利便性、駅前広場の活用、人との交流、産業振興などの様々な視点からビジョンを考えられていることをお話しいただきました。
また現在の工事状況に関してGoogleMapを利用しながら、どこの地域がどのような状況であるのかをご教示いただきました。
現地視察を通して見えた“まちの未来”
その後、場所を移動してリニア長野県駅(仮称)建設予定地周辺を視察し、現地で進められているまちづくりやインフラ整備について学びました。


原氏からご教示いただいたどの場所が今どのような状況であるかも踏まえて視察することで、よりリニア駅の開通後イメージをすることができました。
特にリニア駅予定地では北側は駐車場などがメインとなり、南側は交流広場をメインにする構想があり、それらも踏まえて二次交通はどうあるべきなのか、近くの施設とはどういう関わり合いをするべきなのかなどを考えるキッカケになりました。
まだまだ山梨県駅(仮称)は着工が2026年3月11日に始まったところです。背景やビジョンの説明を受けたうえでの現地視察は大きな学びを得る機会となりました。

今後に向けて
本事業を通じて、リニア中央新幹線開通は単なる利便性向上ではなく、地域の未来そのものを左右する大きな転換点であることを改めて実感しました。
・地域の未来を「自分事」として考えること
・地域資源を活かした新たな価値創出
・行政任せではなく、民間や地域団体が主体的に行動すること
・次世代へより良い地域をつないでいくこと
これらの重要性を深く学ぶ機会となりました。
また、本事業開催にあたりご協力いただきました飯田青年会議所の皆様、関係者の皆様、そして共に学びを深めた参加メンバーの皆様に心より感謝申し上げます。今回得た学びを今後の活動へ活かし、山梨県の未来につながる運動を展開してまいります。
開催概要
・事業名:リニアネットワーク構築事業(第01回(飯田編)リニア駅が“まちの価値”を決める― 先行地域に学ぶ1DAYまちづくり実践研修 ―)
・担当委員会:リニアネットワーク構築委員会
・開催日時:2026年5月9日(土)11:00開会
・開催場所:飯田商工会館 1階 商店街交流ホール(長野県飯田市常盤町41)
・講師:2020年度一般社団法人飯田青年会議所New Traffic System委員会 委員長 早川大地氏
一般社団法人飯田青年会議所 結いまち委員会 委員長 原尚史氏