理事長所感

理事長所感(12月)

 師走の候 12月に入り、見る景色も肌で感じる気温もすっかり冬仕様になり始めたこの頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 1月から始まった所感もいよいよ最後となりました。毎月何を書こうかと考えながらパソコンの前に座っていたのですが、ほとんど迷ったり悩んだ記憶もなく書き終えていたのが印象に残っています。それほどまでに「何か」を伝えたいと感じていたのか、いわゆる口八丁というやつかは自身では判断できかねますがなんとか最後まで迎えることができました。まず年間の総括に入る前に11月のJC活動を振り返ろうと思います。

 11月は世界会議があり、台湾にメンバーと行ってきました。甲府JCと台湾の高雄JCとは姉妹JCであり、毎年交流が盛んに行われておりました。私も中国語でのスピーチという修練を自らに課し高雄の地に飛び立ちましたが、なにせ中国語の音階といいますかイントネーションが難しく、上手く伝わるか不安で前日に青島麦酒を過剰摂取してしまいました。なんとか当日を乗り切り、わずかな時間ではありましたが国際交流の場に参加して改めて良かったなと感じられたとともに、よい人生経験を育ませていただくのもJCの魅力の一つであると再認識いたしました。

 今月の例会は「第44回山の都ふれあいコンサート」を例会にしました。甲府青年会議所が参画してから長年続く伝統事業であるにもかかわらず、近年は会員の参加率が顕著に低いことが問題であると感じていました。この素晴らしい事業をもっと後世の時代につなげていくためにも、例会として再度若い会員中心にふれあいコンサートに触れるべきであると考えたからです。結果、多くの会員が関わることができコンサートにもミュージカルにも多数出演をしてふれあいコンサートの魅力や楽しさを十分に感じていただくことができました。続けるから良いのではなく、良いものであるから続けるべきであるという目的意識をもって、来年45周年も全力で参画していきたいと思います。

 また、今月は山梨ブロック協議会や関東地区協議会主催の褒賞式典がありました。喜ばしいことに甲府JCの事業も数多くノミネートされました。結果を表彰してもらうことが嬉しいのはもちろん、どんなことをしてきたのかという過程を知っていただけたことが何よりの励みになりました。JCは単年度制で持続的でないという話がよく聞かれます。確かにと思う反面、だからこそ毎年新しい発想とフレッシュなメンバーで地域にインパクトを与え続けられるのだと思います。人の数だけアイディアがあると考えるとまだまだ革新的な町おこし、人材育成、社会貢献の手法はあるのではないでしょうか。

 結びとなりますが、本年度は「You More ~NoLimit!!~」というスローガンのもと活動してまいりました。30名の新入会員を迎え組織の勢いを増すことができたと考えています。理事長として出来たことは山の都にとって決して大きいことではなかったかもしれませんが、1mmは前に進めることができたのではないかと思います。会員一人ひとりにとって大きな変化ではなかったかもしれませんが、多くの会員が学びを得た一年になったのではないでしょうか。この一年を通して「甲府青年会議所」という団体を好きになってくれた会員が前よりも増えていれば嬉しいなと率直に感じます。自分の好きなものを相手にも好きだと言ってほしい性格なのです、私は。

甲府青年会議所が創立されてから73年もの間、諸先輩方が「仲間のためよ」「地域のために」「未来の子供たちを」と昼夜問わず必死になって流してきた汗と涙の一滴は、やがて水脈を作り大きな流れとなって73年目を迎えた本日まで流れ着くことができました。73年目を迎えた本年も「まだできる」「もっと成長できる」「ユーモアな活動を」と必死に頑張ってきた会員たちの汗と涙が加わることになりました。今後80周年、100周年に向けてまた新たな一滴を落とし続け、時代のうねりに惑わされることなく進み続けてまいります。

2024年度の活動にご協力、ご尽力いただいた皆様に心からの感謝申し上げるとともに、2025年度も引き続きの変わらぬご支援をお願い申し上げます。2025年度は萩原亮理事長の元、甲府青年会議所が地域にとってさらに必要とされる団体となることを、そして地域の皆様はもちろん会員の皆様にとって素晴らしい一年となることを心より祈念しております。2025年度の甲府青年会議所の活動にご期待ください。

一年間ありがとうございました。

一般社団法人甲府青年会議所
第73代理事長 
東原 広幸