理事長所感

理事長所感(6月)

深緑の候、皆様方におかれましては益々ご健勝のことと存じます。日頃より(一社)甲府青年会議所の活動に対して温かいご支援を賜り心より感謝御礼申し上げます。

1月から始まった2024年度の活動は6月で早くも折り返し地点となりました。振り返ってみると怒涛の日々で早くも感じますし、1月が遠い昔のようにも感じます。昔読んだ本の一節に、「人間は同じ時間を共有しているというのに、早く刻が過ぎるように感じる人と、(“まだか、まだか”)と刻が経つのが遅く感じる人がいるのである。それはなにゆえか。それは、1か月先でも3か月先でも自分にとっての楽しみを常に持っている心のゆとりが招く現象であると私は思うのである。」と、なるほど。小学生が運動会や修学旅行というイベントが先の予定にあって待ちきれない状態とよく似ているなと、妙に納得したことを今でも覚えています。では、大人になってから自分はどのように毎日を過ごしてたのだろうかと考えたときに、日々に忙殺され先の予定を楽しみに、心豊かな生活が送れていないのではないかと思いました。地域の皆様や青少年に山の都の将来を楽しみにしていただける。そんな団体でなくてはならないのにと、理事長として反省いたしました。
5月18日には48回目を迎えた山の都親子ふれあい写生大会が行われました。当日の陽気も相まって多くの来場者の皆様にお越しいただくことができました。中には毎年参加を楽しみにしているご家族もおり、まさに地域住民や青少年にとっての先の予定の楽しみを提供し続けてくることができた結果ではないかと感じております。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を掲げており、実現に向けて様々な事業を展開しているわけではありますが、写生大会のように「心豊かにする」活動を心掛けなければならないと改めて強い決意を抱くことができました。

結びとなりますが、5月までで13名もの新しい仲間を迎え入れることができました。青年会議所という団体が健全で生き続けるためには新鮮な血を常に入れ替えていかなければならないのです。自分たちの住まう地域を一番身近で考え先導する団体であると私は自負しております。青年会議所の衰退はこの地域の衰退とイコールとなるかもしれないのです。太く、長く、情熱的に明るい豊かな社会を実現してまいります。
今月の甲府青年会議所にご期待ください。